『たねと私の旅』のオンライン上映は、緊急事態宣言の解除を受け、終了いたしました。
自主上映はタイミングをみて、再開いたしますので、少々お待ちください。

たんぽぽフィルムズ

外出自粛の期間限定で
『たねと私の旅』を
オンライン上映します。

『たねと私の旅』は、昨年4月の配給開始以降、自主上映という形態で上映されてきました。
映画館での上映ではなく、自主上映をあえて選択したのは、この作品には観た後に感想をシェアできる上映会が向いていると感じたからです。映画の後には、有識者によるトークをはじめ、映画に登場したお料理を食べる会やファーマーズマーケットの開催など、主催者様の企画で様々な上映会が全国で開催されました。このような上映会は、この作品にピッタリだと思います。
そんな中、期間限定ではあってもオンライン上映に踏み切ったのは、この作品が、先行きが見えず不安を抱える私たちの心に勇気を与えるのではないかと思ったからです。

この作品のもう一人の主人公であるオーブの母・ジャリは、カナダの大都市モントリオールの出身ですが、娘たちを育てる上で、自給自足の生活を選択し、地方へ移住します。
ジャリは娘たちに「私たちが食べる一口は、どんな世界にしたいか、どんな農業を支持するかの選択だ」と教えてきました。
私たちの選択が世界を変えるという彼女の信念は、コロナ禍にいる私たちに、今、求められているものではないでしょうか。
外出自粛など生活は制限されていますが、それは私たちの未来のためです。
人と人が接する機会が極端に減らなければ、新型コロナウィルスの感染拡大を止めることはできません。日本の医療体制はすでにひっ迫しています。今までと変わらない生活を送れば、海外の都市で起きているようなことも現実になります。でも、私たち一人一人の選択や行動で、日本の未来は違うものになるはずです。

そしてもう一つ、私たちが考えるべきことがあります。それは日本の食料問題です。日本の食料自給率はわずか37%。和食に欠かせない醤油や味噌などの原料となる大豆の自給率は7%しかありません。サラダ油などの食用油の原料を除いても自給率は24%です。ところが、新型コロナウィルスの感染拡大で自国の食料生産が減少することを想定して、食料の輸出制限をする国が出てきました。日本の農家は平均年齢が70歳を超えています。また今は、日本の農業に力を貸してくれていた他国からの研修生を受け入れることができず、このままでは生産量が落ちることも予想されます。今すぐに日本の食料がひっ迫することはないと思われますが、食を他国に頼る国家は脆弱です。食料以外にも、今回の事態をきっかけに、マスクや医療機器など日本は様々なものを輸入に頼っている現状に気づかれた方も多いのではないでしょうか。命を守ってくれる食や医療に関わるものを他国に任せる体制では、不安が募る一方です。

この機会に『たねと私の旅』を通じて、私たちの未来について考えるのはいかがでしょうか。難しい問題をテーマにした作品ですが、作中には料理家でもあるオーブが作る、数々の美味しそうな料理がたくさん登場します。彼女の作る料理と母娘の愛が溢れるこの作品は、コロナ禍に悩む私たちの心を優しく包んでくれると思います。今こそ多くの方に観ていただきたい作品です。
そして、状況が落ち着いた頃に、上映会を開催いただければ光栄です。『たねと私の旅』の上映会が、未来を一緒に作る仲間を増やすきっかけになればと思います。

ボーナストラックとして、配給を開始した昨年4月11日のイベントで上映した監督のメッセージビデオを付けました。この機会にしか観られない特別な映像です。

オンライン上映にあたってのご注意

オンラインでの視聴料金は500円。決済終了後、72時間以内であれば、何度でも視聴できます。映像はストリーミングによる視聴であって、ダウンロードはできません。視聴にあたり、Vimeoのログインが必要となります。視聴は各ご家庭でご覧ください。映像はPCのほか、スマートフォンやタブレットでもご覧いただけます。
この映像を使って、上映会は開催できません。
映像のキャプチャー(画面撮影・録画)は禁止しております。また映像をインターネットにアップすることは著作権の侵害となり、罰せられます。

パンフレットについて

通常は上映会の会場でのみ販売しているパンフレットですが、この期間に限り、ご注文をお受けいたします。パンフレットには、映画の解説以外に、日本の遺伝子組み換えの現状や表示義務が細かに解説されています。そして大人気のオーブのレシピも掲載しています。価格は1冊900円、送料は1冊の場合、別途180円かかります。下記のフォームより、お名前・ご住所をお知らせ下さい。振込先をご案内いたします。パンフレットはご入金確認後に発送いたします。